専門学校を間違えない! “専門学校のポイント”
大学の課程を修了すれば「学士」、短期大学や高等専門学校(いわゆる「高専」のことです。
「専門学校」と名前に付いていますが、上で説明した専門学校とは全く別の種類の学校です)の課程を修了すると「準学士」が取得できるように、専門学校でも一定の条件を満たせば、「専門士」という学位を得ることができます。
その要件は次の三つです。
1、 修業年限が2年以上
2、 総授業時間数が1,700時間以上
3、 試験などによる成績の評価を行い、課程の修了の認定を行っていること
専門士は準学士と同等に位置づけられており、就職や雇用の際には、ほとんどの企業で短大卒と同様に扱われます。
また、上記の規定を満たした専門学校の卒業生は、大学への編入も認められています。
ここは大変重要なポイントですので注意して読んでください。
先にも記しましたが、専門学校と認められるには、文部科学大臣や都道府県知事などからの「認可」を受ける必要があります。
認可を受けた学校は、法律で保護されますので、さまざまな恩恵(一定の条件下での専門士の付与や転入学、日本育英会の奨学金の適用など)を受けることができます。
しかし、各行政機関に認められていない学校(ここでは「無認可校」と呼びます)の場合、そういう特典は一切ありません。
また、行政に認められていない学校ですから、学校として必要な施設が無いことや、管理が行き届いていない可能性もあります。
さらに、無認可校を卒業した場合、一般的にそれらは学歴として認められません。
入ってから、「しまった」とならないように注意してください。
多くの大学や高校が「○○大学」や「××高校」のような学校名になっているように、専門学校の名称もすべて「○○専門学校」となっていれば認可校と無認可校を区別することは簡単です。
しかし、前述したように、専門学校という呼称は任意であって、強制ではないため学校名に「専門学校」の名称が付いていない場合があります。
たとえば、「○○ビジネススクール」や「××アカデミー」という校名の専門学校が全国には多くあります。
しかし、無認可校であるフリースクールや私塾などにも、これらと似たような名称が付けられていることがあり、注意が必要です。
基本的な見分け方として、学校名に「専門学校」とついている学校はすべて認可校です。
そのほかの専門学校については、受験の際に各校に確認したほうが良いでしょう。
また、疑問がある場合には、各都道府県の専門学校の担当部署(詳しくは各都道府県庁の総合窓口でお問い合わせ下さい)に問い合わせれば分かります。
無認可校は行政から認可をもらっていない学校であり、正式な専門学校ではありません。
何かあったときに、認可校に通っていた方が、無難であるいうことは確かだと思います。
また、学歴を求める企業が数多くあるということも、合わせて知っておく必要があるでしょう。