専門学校を間違えない! “専門学校のポイント”
専門学校選びの中で、どんなことがあっても絶対にやってはいけないのが、専門学校が発行するパンフレットだけで判断することです。
最近のパンフレットは、質の良い紙が使われているせいなのか、それともモデルがいいせいか、写真の出来がとても良かったりします。
たとえば、新築かと見間違うようなきれいな教室で、これまた「アイドルか?」と思ってしまうようなかわいい女の子男の子たちが楽しげに実習している写真を見て、それだけで願書を書いてしまう人がいるとか…。
そもそも、パンフレットなんていうのは、自分のところで作る広告ですから、悪いことが書いてあるわけがありません。
パンフレットにひかれて入学したものの、実際の様子はまったく違った…。というようなことにならないためにも、第三者の意見を聞いたりして、いろいろな情報から専門学校を選ぶようにしましょう。
専門学校探しで一番役に立つのが、専門学校の総合案内誌でしょう。
高校受験を経験された方ならばなじみが深いのではないでしょうか。
総合案内誌とは、専門学校の場所や連絡先、学科やコース、入学試験の内容、学費、専門学校の特色などのいろいろな情報を細かく掲載している本のことです。
多くの本には、学科や地域から検索できるように様々な目次がつけられ、自分にあった専門学校を簡単に探せるように工夫されています。
また、そのほかにも専門学校選びの参考になるような情報やコラムが載っていることもあります。
自分の高校の進路指導室などには少なくとも一冊くらいは置いてあるはずですから、まずはそれを穴が開くまで読んでみましょう。
また、大きな本屋であれば立ち読みも可能でしょうから、店員さんにはたきをかけられない程度に頑張って試してみてください。
ただ、自分の人生を決める専門学校選びですから、家でじっくり読めるように一冊くらいは買うことをおすすめします。
書店の参考書コーナーなどに行けば、専門学校向けの総合情報誌が何冊か置いてあるでしょうから、いろいろと見比べながら自分に合う物を選ぶと良いでしょう。
どこでも手軽に読める総合情報誌ですが、編集から出版までの間に情報が古くなってしまうのが欠点です。
そこで役に立つのが、即時性に優れているインターネットです。
興味を持った専門学校に公式ホームページがあれば、一度は訪れてみましょう。
紙の総合情報誌や学校のパンフレットには書かれていないような、最新のオリエンテーションや体験入学の情報がホームページでは手に入れることができるかもしれません。
それに、ホームページは紙のパンフレットのようにスペースが限られていませんから、より多くの情報に触れることができると思います。
自分の学校の、進路指導担当の先生のアドバイスは聞いておいた方がいいでしょう。
もし、あなたがその先生のことを嫌いだったとしても、この時だけは笑顔で相談しましょうね。
彼らは毎年生徒を送り出しているわけですから、どの学校が信頼できるかを知っているはずです。
逆に言えば、先生が「そこはちょっと…」というような学校は少し怪しいかもしれません。
また、その専門学校に通っている(もしくは、卒業した)先輩から話を聞くことができたらラッキーです。
実際に通った学生から生の情報が手に入るのですから、ぜひ会って話を聞かせてもらいましょう。
専門学校を知るということで、一番手っ取り早いのは、やはり体験入学やオリエンテーションに参加して直接専門学校に行ってみることです。
パンフレットやホームページからは読み取ることのできない、専門学校の「生の」雰囲気や環境を感じ取ることができるでしょう。
体験入学では実際の授業を体験することができます。
中には最新鋭の機器を使ってCGを制作したりプログラムを書いてみたりと、貴重な経験ができるかもしれません。
そして、その日の終わりにはたいてい、質問タイムがあるはずです。
そのときに、疑問があることや分からないことをどんどん質問して疑問を解決していきましょう。
さらに、その専門学校が気に入ったら何度も訪問してみるのもいいかもしれません。
顔と名前を覚えられればしめたもの。入学したら1年以上も毎日通うのですから、パンフレットだけでなく、専門学校の周りの環境や 雰囲気をその目で確かめておくことが専門学校選びでは大切なのです。